お盆休みとご先祖様

8月を迎え、北海道にはお盆の季節が訪れました。

ご存知の通り、お盆はご先祖様をご供養する大切な仏教行事の一つです。

この時期には、普段はなかなか出来ないお墓や納骨堂へのお参りをされるという方も多いのではないでしょうか。

誓願寺に隣接する愛宕墓地にも、お盆休みの前後にはたくさんの方々がお墓参りに訪れます。

しかし、残念なことに昔に比べるとお墓参りをされる方の人数が、少しずつ少なくなってきているように感じます。

もちろん、仕事が忙しくてお盆休みそのものがないという方、家事や育児や介護でなかなか時間が取れなくてお墓や納骨堂に行けないという方もいるでしょう。

ただ、なかにはこのお盆休みを利用して、お墓参りではなく、どこかへ旅行に行くという方もいるのではないでしょうか。

実際に、インターネットで「お盆」と検索してみたところ、一緒に出てきた言葉は「旅行」でした。

お盆休みという長いお休みがせっかく取れたこの時に、旅行の計画を立てる方が多いようです。

ずっと働き詰めで、たまにはゆっくりとどこかで過ごしたいというお気持ちも、なかなか子供の相手が出来ないから、たまにはどこかに連れて行ってあげたいというお気持ちもわかりますし、また大事なことでもあります。

ですが、そのお盆休みがあるのはそもそも誰のおかげでしょうか。
このような川柳がありました。

「ご先祖の おかげ会社も 盆やすみ」

冗談のようですが、まさしくその通りだと思います。

お盆休みに旅行の計画を立てる気持ちもわかりますが、そのお盆休みがあるのもご先祖様のおかげです。

まずは、普段はなかなか行けないお墓や納骨堂へお参りされて、ご先祖様をご供養されてはいかがでしょうか。