日常勤行式のお話②~香華~

今回は日常勤行式の最初のお経、「香偈(こうげ)」についてお話をしたいと思います。

香偈は、法然上人が師匠と崇めた「善導大師(ぜんどうだいし)」という方が記した、「法事讃(ほうじさん)」という書物の一文から引用されています。


このようなお経です。

願我身浄如香炉がんがしんじょうにょこうろ 願我心如智慧火がんがしんにょちえか 念念焚浄戒浄香ねんねんぼんじょうかいじょうこう 供養十方三世仏くようじっぽうさんぜぶ


意味は、

「願わくは、この私の身体が、清らかな香りを焚く香炉のようでありますように。

願わくは、この私の心が、煩悩を焼き尽くす智慧の火のようでありますように。

身体を戒め、心静かにとの思いで香をお焚きし、

あらゆる世界にまします仏様を供養いたします。」

となります。


お仏壇の前に座ったときまず最初にすることは、蝋燭に火を灯し、御線香を焚くことだと思います。

御線香を焚くことは、清らかな香りを自らの姿を重ねることに繋がり、蝋燭に火を灯すことは、煩悩を焼き尽くす智慧の火を心に映すことに繋がります。

この香華はまさにこの通りのお経です。

蝋燭を灯し、御線香を焚き、そして香偈を称え、私達の心と体を奇麗にして日常勤行式をお勤めしましょう。