日常勤行式のお話⑩~本誓偈~
今回は、「本誓偈(ほんぜいげ)」についてお話いたします。
本誓偈は、法然上人が師匠と仰いだ、中国の善導大師(ぜんどうだいし)という方が記した、観無量寿経疏(かんむりょうじゅきょうしょ)から抜粋されたお経です。
このようなお経です。
「弥陀本誓願 極楽之要門 定散等回向 速証無生身」
意味は、
「阿弥陀様の本願は、極楽に往生するための重要な門です。
すべての功徳を向けて、速やかに生と死を超えた身になりましょう。」
となります。
前回の四誓偈のお話から引き続き、四十八願に関するお経です。
阿弥陀様は、私達を極楽に救うために四十八願をお誓いになられました。
その阿弥陀様の思いを、当の私達はどのようにしてお応えするべきなのでしょうか。
善導大師は、最善を尽くして極楽の入口を目指すことが、阿弥陀様の思いにお応えすることだと、このお経で説いています。
もちろん、私達が出来る最善の方法はお念仏です。
善導大師のお言葉通りに、お念仏をお称えして極楽浄土への入口へ歩んでいきましょう。