日常勤行式のお話⑭~摂益文~
今回は、「摂益文(しょうやくもん)」についてお話いたします。
摂益文は、「観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)」というお経から抜粋された一文です。
このようなお経です。
「光明徧照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨」
意味は、
「阿弥陀様の光明は、すべての世界を照らして、お念仏をお称えする人々を必ずお救い下さいます。」
となります。
阿弥陀様の光とは、阿弥陀様の慈悲、いわば優しさです。
阿弥陀様の私達をお救い下さるという優しさは、光となって私達を照らして下さいます。
その光に、区別、差別、優劣はなく、また光の届かないところはありません。
誰もがその光に照らされていますが、その光に照らされる私達はどうすればいいのでしょうか。
阿弥陀様の光に照らされる私達は、その光に気づくということが大事です。
それでは、なにをもって気づくと言えるのか、それはもちろんお念仏をお称えすることです。
阿弥陀様の優しさの光に気づき、お念仏をお称えして極楽を目指しましょう。