仏教と植物のお話①~はじめに~
仏教と植物は縁が深く、お経には様々な植物が登場致します。
例えば、平家物語でおなじみの、「祇園精舎の鐘の声」の後に「沙羅双樹の花の色」という一文がありますが、この沙羅双樹もお経に登場する植物です。
沙羅双樹とは、お釈迦様がご入滅(亡くなること)された場所に生えていたとされ、ご入滅のときにはこの木々が一気に枯れたと言われています。
「沙羅双樹の花の色」の一文は、この世の儚さを表していますが、お釈迦様のエピソードを知ると感じ方も変わります。
このように、仏教と縁の深い植物を知ることで、今までは何気なく見ていた木々や花々、またはそれらを使った表現の感じ方が変わり、また、そのことが仏教をより深く理解することにも繋がるでしょう。
ここ誓願寺にも仏教と縁の深い木々や花々がありますので、ご紹介させて頂きたいと思います。
仏教をより深く理解するためはもちろん、ご参詣の際に実際にご覧いただく楽しみにして頂ければ幸いです。