今月の言葉 この秋は雨か嵐か知らねども今日の勤めに田草取るなり
お経や、俳句、川柳、短歌を紹介しております。
今月の言葉は、

「この秋は雨か嵐か知らねども今日の勤めに田草取るなり」
という短歌です。
薪を担いで読書をしている像で有名な、二宮尊徳、二宮金次郎さんの歌で、
「いま植えた稲が、秋には長雨や嵐で駄目になってしまうかもしれないけれども、、今の私に出来ることとして今日も草取りを致しましょう」
という意味になります。
秋には長雨や嵐で駄目になってしまうかもしれないけど、かといって草取りをしなければ稲は立派に育ちません。
どうなるかわからないけど、収穫の為には今出来ることをしなくてはいけないという事ですね。
近頃、世間を騒がせているお米ですが、そのお米の収穫の大変さがわかると同時に、実は私達の人生そのものを表している歌でもあります。
私達の人生には様々な出来事があります。
そこには、まさしく長雨や嵐の様な思いもよらないこと、どうすることも出来ないようなこともあるでしょう。
しかし、だからと言って最初から諦めて何もしなければ人生においての実りには繋がりません。
どうなるかわからないけど、どうなるかわからないこそ、今それぞれがやるべきことをやることが大切なことです。