浄土宗のお話③~阿弥陀如来~
今回は、「阿弥陀如来(あみだにょらい)」についてお話をさせて頂きます。
阿弥陀とは、サンスクリット語という古いインドの言葉である「アミタ―バ」を語源としています。
アミタ―バとは「限りない光」という意味で、どこまでも広がり遮られることのない光が私達を照らすように、阿弥陀様が私達を必ず救ってくださるということを表しています。
私達は、いつどこでどのようにこの世を旅立つことになるかわからず、また、旅立ったあとにどうなってしまうのかもわかりません。
この世を旅立つことに対して右も左もわからないよいうな私達ですが、いわばそれは暗闇の中を一人で歩いていくことのようなものです。
自らの手も見えない程の暗闇の中を、たった一人で歩いて行かなければいけない私達が必要なものは一体何でしょうか。
それは光ではないでしょうか。
暗闇のなかで目的地もわからずにただただ歩き続ける私達。
その暗闇へ差し込む一筋の光には、私達の誰もが希望を抱くのではないでしょうか。
私達にとってその光とは、阿弥陀様であり、極楽であり、お念仏です。
この世をいつ旅立つことになるのか、そして旅立ったあとにどうなってしまうのかわからない私達にとって、この日々を生きることは暗闇を歩くようなものです。
だからこそ、私達には光が必要です。
南無阿弥陀仏とおとなえすれば必ず阿弥陀様が極楽に導いてくださるという事は、どうなるかわからないような日々を生きる私達にとって、まさに希望の光となります。