日常勤行式のお話⑥~十念~
今回は、「十念(じゅうねん)」についてお話しいたします。
十念とは、その名の通り「南無阿弥陀仏(南無阿弥陀仏)」とお念仏を10回お称えすることです。
日常勤行式のお話➀でもお話したとおり、日常勤行式の一つ一つのお経の意味を理解することが、より心を込めてお念仏をお称えすることに繋がります。
それでは、ここまでのお経を振り返り、あらためてお経の意味を考えてみましょう。
まず、日常勤行式のお話②の香華では心と体を清め、お念仏の心構えを致しました。
そして、日常勤行式のお話③の三宝礼では仏教徒となるため、仏教の宝である三宝を敬うことを誓いました。
また、日常勤行式のお話④の四奉請、三奉請ではお念仏をお称えすることで現れて下さる、阿弥陀様方々をお迎え致しました。
さらに、日常勤行式のお話⑤の懴悔偈では今までの罪を自覚し、改めてお念仏でしか救われない私達の存在を確認いたしました。
ここまでの一つ一つのお経の意味を理解し、より心を込めてお念仏をお称え出来るように致しましょう。