日常勤行式のお話⑱~総願偈~

今回は「総願偈(そうがんげ)」についてお話したいと思います。

総願偈は、日本の「源信(げんしん)」という方の「往生要集(おうじょうようしゅう)」という書物から引用されています。


このようなお経です。

衆生無辺誓願度しゅじょうむへんせいがんど 煩悩無辺誓願断ぼんのうむへんせいがんだん 法門無尽誓願知ほうもんむじんせいがんち 無上菩提誓願証むじょうぼだいせいがんしょう 自他法界同利益じたほうかいどうりやく 共生極楽成仏道ぐしょうごくらくじょうぶつどう


意味は、

「生き物は数限りない程多いけれども、すべてを悟りに到達させることを誓います。

悪い心の働きは限りがないけれども、それらを断ち切ると誓います。

仏さまの教えは数え尽くせないほど多いけれども、理解すると誓います。

悟りへの道は果てしないけれども、体得すると誓います。

自分だけではなく、すべての他人も同じようにご利益を得て、ともに極楽に生まれて、仏道を完成させましょう。」

となります。


ここまでの日常勤行式では極楽へ行くことがメインでしたが、ここではさらに極楽に行った私たちが何をするべきなのかが説かれています。

私たちは極楽へ行くことが目的ではありますが、それはゴールではありません。

本当のゴールは仏様になることです。

だからこそ、極楽では仏様になるための修行を始まります。

修行というと嫌がる方もいるかもしれません。

しかし、私たちが極楽へ行くと自ら進んで修行をするようになります。

なぜなら、私達自身が仏様に救われているからです。

私達が阿弥陀様のおかげで極楽に救われたからこそ、同じように仏様となり人々を救いたい思います。

だからこそ、自ら進んで修行を始め仏様を目指すようになります。

極楽では修行に適した環境が整備されており、阿弥陀様をはじめとした様々な仏様や菩薩様が有難い教えを説いてくださいます。

どのような有難い教えをお示しくださるのか、その教えを楽しみに総願偈をお称え致しましょう。

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