日常勤行式のお話⑲～三身礼～

今回は「三身礼(さんじんらい)」についてお話させて頂きます。

残念ながら出典についてはわかりませんが、阿弥陀様を讃える大切なお経です。

このような本文です。

「南無西方極楽世界本願成就身阿弥陀仏なむさいほうごくらくせかいほんがんじょうじゅしんあみだぶ

南無西方極楽世界光明摂取身阿弥陀仏なむさいほうごくらくせかいこうみょうせっしゅしんあみだぶつ

南無西方極楽世界来迎引接身阿弥陀仏なむさいほうごくらくせかいらいこういんじょうしんあみだぶ」

意味は、

「西方極楽世界にましまして、本願を成就された阿弥陀仏に帰依致します。

西方極楽世界にましまして、光明によってお救い下さる阿弥陀仏に帰依致します。

西方極楽世界にましまして、臨終には来迎し極楽に導いてくださる阿弥陀仏に帰依致します。」

となります。

日常勤行式の三宝礼と対応させたようなお経ですが、三法礼は「仏法僧」を敬うのに対し、三身礼は阿弥陀様の三種類のお姿を敬うお経です。

その三種類のお姿とは、私達を救ってくださるお姿です。

まず、私達を救うために極楽にいて下さる阿弥陀様を敬います。

そして、私達を救うためにその極楽から光を照らしてくださる阿弥陀様を敬います。

最後にその光に気づきお念仏をお称えした私達を救ってくださる姿を敬います。

私達を救おうとしてくださる阿弥陀様のお姿を敬うお気持ちで、三身礼をお称え致しましょう。