浄土宗のお話②~南無阿弥陀仏~
今回は、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」についてお話させて頂きます。
いわゆるお念仏と呼ばれるものですが、どういう意味かご存知でしょうか。
南無阿弥陀仏とは簡単に言えば、
「どうかお救い下さい、阿弥陀様」
という意味です。
南無阿弥陀仏とおとなえすれば、私達は阿弥陀様のお導きによって必ず極楽に行くことが出来ます。
言うまでもありませんが、私達はいつか必ずこの世を旅立つ時が来ます。
私達の大切な人もいつか必ずこの世を旅立つときが来ます。
そして、それはいつどこでどのように訪れるか知る由もありません。
だからこそ、この世を旅立つという事はとても不安なことです。
さらに、旅立ったあとはどうでしょうか。
私達には、この世を旅立ってからこれからどこへ行くのか、私達自身は一体どうなってしまうのか、何もわかりません。
いつこの世を旅立つことになるかわからない私達。
そして、旅立った後にどのようなことがあるのかわからない私達。
考えれば考えるほど、私達にとってこの世を旅立つということはとても不安なことではないでしょうか。
だからこそ、南無阿弥陀仏とおとなえする必要があります。
私達は南無阿弥陀仏とおとなえすることで、
「たとえこの世を旅立つ日が来ようとも、必ず極楽に行くことが出来るんだ。だからこそ、どうなるかわからないこの一日をなんとか生きることが出来るんだ。」
というような気持ちとなり、この世を旅立つ不安と向き合うことが出来ます。
次回は、阿弥陀様のことについてお話させて頂きます。